スワップ狙いでのFXは機能しない?

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2015年1月14日掲載

コラム

スワップ狙いでのFXは機能しない?

スワップ狙いでのFXは機能しない? FXではスワップでの収益を狙う人たちもいます。リーマン・ショック以前にはスワップのためだけに外貨を買っている人が大勢いました。ですが、昨今ではあまりスワップ狙いの取引は盛んではありません。その理由についてお話します。

「スワップ派」とはどんな人たち?

前回のスワップ入門篇では外貨預金とFXの比較をし、同一通貨であればFXを使い「擬似的な」外貨預金の運用がより効率的にできることを説明しました。このことに着目し、円を見合いに主として高金利通貨を買い、金利差に相当するスワップを受取ることを目的としてFXを取引する人たちがいて、このタイプの取引をする人たちを「スワップ派」と呼んだりします。

対象となるのは比較的金利の高いオーストラリアドルや南アフリカランド、時にはトルコリラなども対象にして、金利の低い円やドルを見合いにこれらの通貨を買い、日々スワップを受取ります。

日本の低金利が10年以上に亘って続いている中、確かに一部外貨の高金利は魅力ですが、これは本当に運用戦略として正しいのでしょうか?

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「スワップ派」のやっていることは合理的なのか?

金利差のある通貨に一定期間投資するのは有効な方法か否かというのはとても判断が難しいテーマです。為替が上がるか下がるかは結局は五分五分であると考えるならば、少しでも金利の高い通貨を買っておくのは合理的な行動といえそうな気がします。しかし、先々を考えた場合本当に金利差のある通貨の動きは本現在の為替の水準から上下五分五分なのでしょうか?

ここで、別記事の「スワップの基本」にて説明した金利差によるスワップの決まり方が参考になります。

為替の先物予約のレートは金利差を反映し、その期間の運用に差が無い水準で決まります。そのため金利の高い通貨の先物予約をすると必ず金利の高い通貨は先へ行けば行くほど安くなる水準で予約されます。

為替は先の読めないゼロサムゲームで、為替レートの均衡点を推測することは不可能なのですが、均衡点の一つとして、金利差のある通貨の先物レートは高金利通貨安で決まるというのは頭においておいてもいい概念です。

統計的には証明されていませんが、金利差のある通貨を一定期間運用した後の為替レートは、現在の為替レートからの上下五分五分ではなく、その金利差を打ち消す先物レートからの五分五分と考えるほうが正しいのかもしれません。すなわち、一定期間後の直物レートの可能性の中心値は現在の直物レートの水準ではなく、金利差を丁度打ち消す高金利通貨安のレートであり、高金利通貨を、円を対価に買って利益が出るか否かはそもそも五分五分であると。こちらのほうが感覚的には頷けるものがあります。

これはすなわち、「スワップ狙いで高金利通貨を買っても、少し為替が下がって金利差分の利益を為替差損で失うのが普通」ということです。証明は無理ですがなんとなく納得できる気がしませんか?

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