FXデイトレードの基本 手法とコツをわかりやすく解説

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2017年9月28日掲載

入門ガイド

FXデイトレードの基本 手法とコツをわかりやすく解説

FXでもうかっている人の成功体験を見聞きすると、多くが「デイトレード」での売買です。デイトレードは文字通り1日で売買を終える、短期売買の取引手法です。うまくいけば短期間で大きな利益が得られるため、たくさんのFX投資家がデイトレードをしていますが、失敗が続くとあっという間にお金がなくなるリスクもあります。

ここでは、FX初心者がデイトレードで失敗しないよう、正しい始め方や気を付けておきたいポイントなどを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

デイトレードの基本

デイトレードとは、一度売買したらその日のうちに決済し、未決済のポジション翌日に持ち越さない短期売買の取引手法です。通勤時間にドルを買って寝る前に売ったり、仕事の合間を見計らって売買を繰り返したりなど、取引回数は生活スタイルによって変わりますが、翌日はゼロから投資を始めるのが基本です。

FX投資家が参加している外国為替市場では、24時間365日、目まぐるしく為替レートが変動します。夜中に海外で大きなイベントがあってレートが急変した場合は、知らない間に大きな損を抱えることもあります。しかし、短期売買と割り切って取引するデイトレードであればこうしたリスクを回避できます。

デイトレードに適した通貨ペア

デイトレードは、「すぐに希望の価格で売買できる(流動性が高い)」「コストが安い(スプレッドが小さい)」という点が重要です。こうした条件を満たしている、デイトレードに向く通貨ペアは、ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円の3つです。

それぞれの通貨を発行している米国、ユーロ圏、日本は世界でもトップクラスの経済大国・地域で、たくさんの事業会社や投資家が活発に通貨を取引しています。国際決済銀行(BIS)の2016年4月の調査によると、世界での外国為替の取引高は1日平均5兆ドルで、うちドル/ユーロが23%、ドル/円が17.8%でした。

こうした通貨は「買いたい人」「売りたい人」が非常に多く、FXの主要なコストである買値と売値の差(スプレッド)が小さい上、取引相手が多いので注文が成立しやすい(流動性が高い)というメリットがあります。取引量が少ない新興国通貨などの場合は、予期しない事態が起きたときに取引する参加者が極端に少なくなり、思った値段で売買できないリスクがあります。

主な通貨ペアの取引シェア(1日平均)

図:主な通貨ペアの取引シェア(1日平均)

(注)国際決済銀行(BIS)の2016年4月調査より

デイトレードに向く時間帯

FXは、24時間いつでも取引できますが、取引参加者は時間帯によって少しずつ変わります。日本の投資家がたくさん参加している時間帯を「東京市場」、ロンドンでの売買が活発な時間帯を「ロンドン市場」などと呼んでいます。このうち、取引が最も活発で値動きが大きく、デイトレードに向いた時間帯は以下のとおりです。

FXは24時間いつでも取引できる!(取引時間の目安)

図:主な通貨ペアの取引シェア(1日平均)

日本時間でみると、最初に取引が活発になる時間帯は、9時前後です。この時間は、日本の経済動向をチェックする上で重要な経済指標が多く発表されるほか、「米国金利が下がったからきょうは円高になるだろう」など、前日の米国動向を踏まえて投資判断する日本の投資家が取引を始めるためです。

日本の中央銀行である日本銀行は年8回、金融政策の方向性を決める金融政策決定会合を開きます。内容次第では、13時ごろの公表時間直後に値動きが大きくなることもあります。

ロンドン時間も売買が活発です。BISによると世界の取引量の約4割をロンドン市場が占めており、たくさんの投資家が巨額な資金で売買します。16〜18時に発表されるユーロ圏内の経済指標、ECB(欧州中央銀行)やBOE(イングランド銀行)の金融政策、最近ではギリシャの債務問題、各国の選挙など売買する材料も豊富にあります。

21〜23時ごろは、値動きが一段と大きくなることがあります。世界中で注目されている米国の雇用統計など、米景気をうらなう重要な経済指標が発表されるためです。米国と欧州の企業や投資家が取引している時間帯であり、売買も一段と活発になります。

米国では年8回、中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策を決める会議を開きます。公表時間は日本時間の3〜4時ですが、内容次第では、朝方に極端に大きな値動きになることがあります。

デイトレードの分析手法

デイトレードで利益を上げる場合、重要なのは30分先、1時間先など、これから先の値動きをなるべく正確に予想することです。先行きを予測するため、多くの市場参加者が利用しているのは「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」です。

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の値動きや売買ボリュームなどをもとに、将来の値動きを予測する手法です。特に、値動きをグラフ化した「チャート」を使って分析することが多いため、チャート分析という場合もあります。

FXの取引画面でよく目にするチャートは、以下の形です。(イメージ図)

図:FXの取引画面でよく目にするチャートの例

チャートには、このように、白と黒で色分けされた四角い形がたくさん並んでいます。これは「ローソク足」と呼ばれ、その時間の始値、高値、安値、終値が一目でわかります。白色であれば始値よりも終値が高く、黒色であれば始値よりも終値が安いことを示します。上と下に伸びている線は「ヒゲ」といい、ヒゲの一番上がその時間の高値、一番下は安値です。

たとえば、7月3日の白いローソク足をみてみましょう。この日は、1ドル=112円24銭で取引が始まりました。一時112円87銭までドルが値上がりした(円安が進んだ)一方、112円20銭まで値下がりした(円高が進んだ)場面もあり、最終的に始値よりも56銭高い112円80銭で取引を終えた、ということを表しています。

翌営業日の7月4日は黒いローソク足です。取引開始時の113円39銭から一時は113円42銭まで小幅に値上がりした(円安が進んだ)ものの、112円74銭まで大きく値下がりする(円高が進んだ)場面があり、結局、始値から28銭安い113円11銭で終えています。

このローソク足のチャートに描かれている2本の線は、過去の値動き(終値)の平均値を結んだ線で、移動平均線と呼ばれています。「上がったり下がったりを繰り返しているけど、長い目でみるとこういうトレンドになっている」と確認ができます。

たいてい、2本の線が描かれており、上のイラストでは、過去5日間の終値の平均値、25日間の終値の平均値が読み取れます。この移動平均線を使えば「短期的には大きく下がっているけれど、トレンドは上向きだから買おう」「いったん大きく上がったけれど、移動平均線が下向きだから買わないでおこう」といった判断材料になります。

このチャートは毎日の値動を表していますが、デイトレードは毎日が勝負ですので、もっと短い期間のチャートを表示させます。1日に数回程度取引するのであれば、30分足〜4時間足、何十回も取引するようなら、1分足〜10分足を使って、投資のタイミングを見極めましょう。こうしたチャートは、取引画面などで、無料で確認できます。

テクニカル分析は奥が深く、ほかにも統計学を使って「過去の値動きからみると、この水準まで動く可能性が95%ある」などと計算された価格帯をチャート上に示すボリンジャーバンド、過去の値動きを5つのパターンで計算し、チャート上に「雲」のような絵を描く「一目(いちもく)均衡表」などたくさんあります。いろいろ試してみて、自分に合った分析手法を見つけてください。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズとは、一般的に「経済の基礎的条件」と訳されています。「日本銀行が大規模な金融緩和をしたので円安が進むだろう」「日本と米国の金利差が縮まったので、きょうは円高が進むだろう」など、経済指標や金融政策などをもとに為替相場の方向性を判断します。

こうした情報が出ると、内容によっては相場が大きく動き、あっという間に損失を抱えてしまうこともあります。デイトレードの場合は、テクニカル分析で市場のトレンドを把握するのはもちろん、日頃からニュースによく目を通して世界経済や金融政策について理解を深めるなど、地道な勉強が求められます。

スキャルピングとは

スキャルピングとは、デイトレードの中でも超短期間に何度も売買する取引手法です。9時ちょうどにドルを買って10秒後に決済するなど、投資期間はきわめて短いです。その分、一度の取引で得られる利益も数pips〜10pips程度と少ないですが、取引回数を増やすことで利益を積み重ねます。

スキャルピングは、つねにモニターを見ながら値動きの小さな変化に注意を払う必要があり、一瞬も気が抜けません。初心者にとっては非常にハードルが高い取引手法であり、加えて、こうした取引手法を禁止している国内のFX会社もあるようです。

pipsとは、最少売買単位のことです。ドル/円、ユーロ/円など、通貨ペアの一方が円の場合は1銭になります。100pipsは1円です。

デイトレードの注意点

デイトレードは1日に何度も売買する手法です。そのため、ケアレスミスや判断の遅れが大きな損失につながる可能性があります。むだな損失を重ねないよう、以下の点に注意しましょう。

利益確定と損切りのルールを決める

相場は、上がったり下がったりを繰り返すこともあれば、一方向に大きく動くこともあります。先が読みにくい中で効率よく稼ごうとするのであれば「このぐらいもうかればいい」「損失はここまでにとどめたい」というポイントをしっかり決め、忠実に実行することが大切です。

たとえば、20pipsの利益を目指すのであれば、pipsの損失が出たタイミングで損失を確定(損切り)するなど、目標とする利益の幅と連動させるとわかりやすいでしょう。

日本銀行によると、2017年1月以降の1日の値幅(高値と安値の差)は平均55銭ほど(東京市場)です。大きなイベントがないかぎり、1日で1円以上動くことは少ないため、欲張らずに「1回の取引で数十pipsの利益があれば十分」という心構えでいましょう。

レバレッジを大きくしない

FXは、預けた証拠金以上の資金で売買でき、これを「レバレッジをかける」といいます。日本のFX会社では最大25倍までレバレッジをかけられますが、FX初心者は、売買に慣れるまでは倍率を1〜10倍など、低く設定するのが望ましいでしょう。1日に何度も取引するデイトレードでは、損失が続くと、あっという間に自己資金がなくなってしまうためです。

FX会社によっては、レバレッジを自分で変えられない場合があるので、FX口座を開く際にホームページなどで確認しましょう。

トレンドをしっかり見極める

テクニカル分析でも紹介しましたが、市場の動きにはトレンドがあります。じわじわと円安・ドル高が進んでいれば、円を売ってドルを買う投資家が多い、と理解できます。そんなときにドルを売っても、損失を抱えるリスクが高いです。円安・ドル高のトレンドが続いているときは素直にドルを買うなど、トレンドに合わせて投資をしましょう。

トレンドを見極めるには、移動平均線が上向きか、下向きかなどのテクニカル分析に加え、その日為替相場に影響を与えるニュースが何か出ているかなど、経済情報にも気を配る必要があります。

デイトレードに適したFX会社の選び方

デイトレードは1日に何度も売買して小さな利益を積み重ねるため、FX会社を選ぶ際にはコストの安さが重要です。コストとは、FX会社が提示する売値と買値の差(スプレッド)です。FX会社に支払う手数料ともいえます。これが狭いほど「より安く買って、より高く売る」ことができ、スプレッドが広いほど「より高く買って、より安く売る」ことになります。

取引画面の使いやすさ、取引しやすさなどは使う人によって違います。他社と比べてより狭いスプレッドを提示しているFX会社を何社か見つけ、実際に使ってみた上で、自分に合ったFX会社で取引するようにしましょう。

価格.comでは、スプレッドが狭いFX会社をたくさん紹介しています。ぜひ、FX会社選びの参考にしてください。

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