FXは資金管理が大事!証拠金は何%まで使っても大丈夫?

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2014年7月29日掲載

入門ガイド

FXは資金管理が大事!証拠金は何%まで使っても大丈夫?

FXで大事なこと〜資金管理編〜 資金管理とは簡単に言ってしまえば証拠金管理の考え方です。FXに限らず証拠金取引において避けるべきことは証拠金不足による取引撤退です。ここでは、計算がしやすいようにドル円が1ドル100円で取引されていて、ビッド(買い値)とオファー(売り値)のスプレッド(価格差)や、スリッページ(取引指定レートと実際の約定レートとの差)は考えずに説明します。

FXはいくらから始めるべき?

FXを始めるにあたって皆さんの金融資産からいくらを証拠金に回すべきでしょうか?

10%?50%?人によって異なるのでパーセンテージで示すことは出来ません。正解があるとすると、それは最悪全てを失っても気にならない金額です。証拠金が全て無くなったらどうしようと不安のある状態で取引を始めても何も良いことはありません。と言って、全て無くなっても良いからいい加減な気持ちで取り組むということでもありません。最悪全てを失っても良いという気持ちの余裕が大切なのです。余裕のある心理状態にあって初めて取引のスタートラインに立つことが出来るのです。

さて、ここではその金額を100万円としましょう。通常、個人の場合はレバレッジが25倍となりますので、100万円×25倍=2,500万円=25万ドル、ロット(取引単位)が1万通貨単位であれば25ロット、1,000通貨単位であれば250ロットの取引が出来ることになります。

証拠金は何%まで使っても大丈夫?

次に、この100万円の証拠金をどのように使うかが重要です。FXを外貨預金代わりに全額をつぎこむとすると25万ドルのポジションを持てます。ここではわかりやすくするため、マージンコール(証拠金が一定の金額を割り込んだ際に追加保証金を入れないと強制決済される水準)についても考えず、証拠金全額を失ったら取引撤退とします。

すると、25万ドルで4円の値動きがあれば100万円の損失が出ることとなります。2013年5月上旬に円安を見込んで100円でドル買いのポジションを25万ドル持ったとします。その後、順調に103円台までドル高円安が進みますが、6月6日には96円台を割り込んでいます。すると、1か月も経たない内に取引撤退ということになってしまいます。FXを外貨預金替わりに使う際には余裕のある証拠金の使い方をしなくてはなりません。一例として2012年のドル円年間レンジ(変動幅)は約11円となっていました。11円÷4円=2.75ですから、25万ドル÷2.75=90,900、9万ドル未満でのポジションであれば2012年の変動幅程度は取引撤退とならずに済みます。もちろん変動幅次第では9万ドルでも取引撤退となってしまうことはあり得ます。

FXを始める多くの方はこうした外貨預金代わりではなく、繰り返し売買を行うことにより差益を得たいと思って始められると思います。その場合、証拠金はどのように使うことが望ましいのでしょうか。正解を先に言ってしまうと1回あたりの損失許容金額が証拠金の5%未満であればかなり安全圏にあると言うことが出来ます。すると100万円×5%=5万円となりますので、1回あたり5万円以内の損失に抑えればよいということです。

これは取引金額が1万ドルであれば5円の変動幅でロスカット(損失を抑えるため損失確定のための逆指値注文を入れること)となりますし、取引金額が5万ドルであれば1円の変動幅でロスカットとなります。長期の見通しで取引を行う場合は取引金額を少なく、短期売買であれば取引金額を増やすことが可能です。これはどのような取引スタイルなのかによって異なります。

この5%で損失を抑える前提で、どのような取引を行ったら取引を継続することが出来るでしょうか。短期売買を例に、毎回の取引が5万ドル、プロフィットテイク(利益確定)もロスカットも同じ1円として、勝ち負けの回数が同じ、つまり勝率50%だったらどうでしょう。なんとなく、ずっと取引が続けられそうに思いますが、実際にはどこかの段階で継続不可能となる可能性が高いのです。

これは同じ資金力の個人どうしのゲームで上記の前提であればずっと続きます。しかし資金力が大きく異なる相手となると話は変わります。ギャンブルの世界では破産確率という考え方があり、巨大なカジノを相手にした場合、勝ち負けが同金額で勝率が50%の場合、必ず負けるという計算が成り立ちます。FXの世界もほぼ同じようなもので、巨大な外国為替市場に立ち向かうことは、資金力が大きく異なる相手と戦うことと同じです。

勝率とロスカットの比率から安全圏を考えると……

ここでは破産確率の複雑な計算式は示しませんが、ペイオフレシオ(プロフィットテイクとロスカットの平均比率)と勝率の関係を示すと以下のような表となります。

ペイオフレシオ(プロフィットテイクとロスカットの平均比率)と勝率の関係

これは、損失許容金額を5%とした場合の表で、勝率は25〜75%、ペイオフレシオは0.25〜2.0の範囲を示していますが、かなりの部分で破産確率が100%となっていることがわかります。上表では破産確率が5%以下であれば、ほぼ間違いなく安全圏にあると言われます。

具体的には以下のように見ます。証拠金100万円でロスカットは常に5万円(5%)とした場合:

「5万円のロスカットを設定してディールする。50%の確率で5万円の利益が得られるとしても、いつかは必ず破産する。」(50%×1のコラム)

「5万円のロスカットを設定してディールする。45%の確率で7.5万円の利益を得られるのであれば、無限にディールを繰り返しても破産する確率は4%に過ぎない」(45%×1.5のコラム)

「5万円のロスカットを設定してディールする。2.5万円の利益で小まめにテイクプロフィットしても、勝率が7割を超えていれば破産の心配はまずない。」(70%×0.5のコラム)

後半やや難しくなりましたが、FXで最も重要なことは、きちんとした証拠金管理を行い取引撤退とならない(破産しない)こと、これに尽きると思います。

山中康司氏
山中康司氏
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジテント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析とアストロを組み合わせた独自の為替予測を行ない、各社にレポートを配信。セミナー講師やコンサルティング等もつとめている。
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