ボリンジャーバンドとは?覚えるべき3つの状態

  1. ホーム > 
  2. 投資・資産運用 > 
  3. FX比較 > 
  4. コラム > 
  5. テクニカル分析を覚えよう! > 
  6. ボリンジャーバンドとは?覚えるべき3つの状態

2014年10月3日掲載

コラム

ボリンジャーバンドとは?覚えるべき3つの状態

ボリンジャーバンドの魅力 バンド系指標といえばボリンジャーバンドがすぐに思い浮かぶほど有名なテクニカル指標ですが、ボリンジャーバンドはジョン・ボリンジャー氏が、パラメータを変えなくても全ての通貨ペア、時間枠に対応することが出来るようにという意図で開発した指標です。

ボリンジャーバンドの基本とは

ボリンジャーバンドの基本は、20期間の移動平均線の上下に±2σ(標準偏差)のバンドを表示させるもので、20期間における終値がその平均値からどれくらい散らばっているのかをダイナミック(動的)なバンドで表示することで、トレンドとボラティリティを知ることが出来ます。

まずは、ドル円週足チャートに20期間の移動平均線と±1σ(青)、±2σ(赤)、±3σ(黄緑)のボリンジャーバンド、そしてサブチャートとして±2σのバンド幅を表示したものをご覧ください。

ボリンジャーバンドのイメージ

このようにボリンジャーバンドでは±2σを基本にしながらも±1σや±3σも併せて表示させることが多いのですが、やはり見るべきポイントは±2σということになります。標準偏差は、±1σが68.26%、±2σが95.44%、±3σが99.74%となっており、一般的に±2σが使いやすいバンドとなります。±2σのボリンジャーバンドでは、過去20期間における終値の約95%がバンドの内側に入ることとなり、この±2σのバンドに達するということは、価格が相対的に高いか安いかを示しています。

つまり、単純に買われ過ぎ、売られ過ぎという判断は出来ませんが、バンドの形状を一緒に見ていくことで、トレンドの発生からトレンドの終焉までを判断することが可能です。

ボリンジャーバンドを使いこなすために覚えるべき3つの状態

ボリンジャーバンドの形状には以下の3つの状態があり、それぞれトレンドと密接な関連があります。

  1. スクイーズ(収束)=バンド幅が狭い状態=もみあい
  2. エクスパンション(拡散)=バンド幅が広がっていく=トレンド発生〜継続
  3. ボージ(最大幅)=バンド幅が最大となる=トレンド転換

先のチャートにあてはめると、チャート一番左がスクイーズの状態で「もみあい」となっています。その後、ローソク足が−1σを抜け、−2σを抜けてきたところ(ピンクの上向き矢印)に注目してください。この「ローソク足終値が上下のバンドを超えて引ける」現象は非常に重要で、その抜けたほうの方向へとトレンドが発生するエクスパンションの前兆あるいは初期段階にあると考えられます。

その後の動きを見ると+2σの方向、つまり上昇トレンドが発生しボリンジャーバンドは着実にエクスパンション(拡散)を続けていくことがわかります。このエクスパンションの継続している状態はトレンドが継続している状態を示します。そして、このトレンドもどこかで終焉を迎えますが、それにはバンド幅が最大となり縮小に転じるボージ(バルジ)のポイントを探るのが一番です。

このボージのポイントは、サブチャートに示したバンド幅を見ると明快です。先ほどの上向きの矢印のところからバンド幅は上下に拡散し、ピンクの丸で囲ったポイントで最大幅のボージとなっています。このボージこそがトレンド転換の目安となり、上昇トレンドから下降トレンドへ、あるいは息の長いトレンドでもいったん調整が入る前兆となります。先のチャートでは、ピンクの下向きの矢印で示したローソクがボージのポイントとなっていますが、この例では後者(いったん調整)の動きとなっています。

バンドの形状と幅には注目!

このように、ボリンジャーバンドはローソク足とバンドの位置関係だけでなく、バンドの形状とその幅を見ることで、より的確にトレンドの発生から終焉までを判断することが出来るようになります。スクイーズにしてもボージにしてもチャートの期間にして100〜150期間程度を観察し、バンド幅が極端に低いスクイーズや高いボージには一層の注意を払うと良いでしょう。大きなトレンドの発生や転換が近いことを示唆しています。

他にも、ボリンジャーバンドではローソク足のチャートパターンを見たり、トレンドが出てから移動平均線の上側(あるいは下側)で安定的にローソク足が推移している状態(バンドウォーク)を見たりすることが一般的であると思いますが、もっとも確実な見方をあげるとするならば、バンド幅の推移ということになるでしょう。

山中康司氏
山中康司氏
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジテント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析とアストロを組み合わせた独自の為替予測を行ない、各社にレポートを配信。セミナー講師やコンサルティング等もつとめている。

このページの先頭へ