FX予想

アセンダント社 山中康司先生による価格.comオリジナル為替週報!

4月24日(月)

FX取引に役に立つマーケット情報の今週の予想と前週のふりかえりをまとめて紹介しています。その他、当週報独自のドル円(日足)チャートや前週の主要通貨ペアレート(週間レンジ)も掲載。FX取引で予想をする参考にしてみてはいかがでしょうか。

今週の予想 -ドル円は買われる水準は戻り売り-

先週は北朝鮮情勢の緊張の高まりから週初に108.13レベルと昨年11月15日以来の円高水準を見ることとなりましたが、110円を割れてからここに至るまで目立った調整も無かったことから、短期筋の利食いも出て木曜には109円台半ばまで買い戻されることとなりました。週末はフランス大統領選を控えやや上値は重たいものの動意薄で週末クローズとなりました。

今週はユーロを中心にドル円については軽く振れておきましょう。

週末明けの為替市場では、投票を締め切った(日本時間午前3時)直後から出口調査の結果(ルペンとマクロンが1、2位接戦)が予想通りとなり、決選投票はこの上位2者そして3位以下の候補はマクロン全経済相を支持する(世論調査はマクロン候補62%)との流れで、金曜とは反対にユーロが対ドル、対円でいきなり急騰して始まりました。

インターバンク勢は午前4時頃には取引を始めていますので、主要3通貨(ユーロドル、ドル円、ユーロ円)の近いところにあったストップはことごとく付けられてしまったものと思われます。一時的にユーロドルが1.0937レベル、ドル円にいたっては110.64レベルの高値をつけたようなので、ユーロ円も計算上は121.00レベルとなりますが、東京午前6時を過ぎ、各FX業者での取引も始まると徐々に落ち着きを取り戻してきました。

さて、フランス大統領選後のこの大荒れの動きですが、選挙結果が想定通りなのに対して、為替レートは想定以上の動きということで、本日はしばらく荒っぽい動きを続けそうですが、フランス大統領選を前にユーロドル、ユーロ円ともそこまで大きなショートが積み上がっていたとも思えず、今回もこれまで同様ビッグイベントで暴れようという投機的な動きとアルゴリズムによる取引が重なっての急騰相場になったのではないかと考えられます。

5月7日のフランス大統領選決選投票では当初想定されたマクロン候補とルペン候補の組み合わせが確定し、当初の予想通りマクロン大統領誕生の見方でよいはずです。これは長期的にユーロにとっては好材料ではありますが、今週の段階でこのまま買われるかどうかとなると疑問で、今後上値も重たくなってくる可能性は高いと考えています。

ユーロドルの日足チャートをご覧ください。

ユーロドルの日足チャート

長期的な観点では昨年11月高値1.1299と今年1月安値1.0341との戻しを考えることとなり、61.8%のフィボナッチ・リトレースメントが1.0933とほぼ今朝の高値圏と一致しています。また中期的には、今年2月安値1.0494を起点に3月高値1.0906への上げ、その後の4月安値1.0570への押しをN波動と考えフィボナッチ・エクスパンションを計算すると100%が1.0982となります。先月高値を抜けてきたことから1.08を割り込む水準では押し目買いも出てきそうですが、大台1.10を前に1.09台前半から後半にかけてはテクニカルにいったん引っかかりやすいと見て、1.09台半ばは逆にユーロドル上昇の限界点と考えたいところです。

次にドル円ですが、ユーロ円のストップがあったとはいえ110円の大台をここまで簡単に回復したのは意外でした。先週の108円台前半が短期的な安値となったことも事実ですが、北朝鮮情勢もまだまだ緊張が解けていませんので、市場が落ち着きを取り戻してくれば110円台では売りたい向きも出て来ると考えることが自然です。

こちらはいつもの日足チャートをご覧ください。

近いところでは4月10日高値111.58と先週安値108.14との61.8%戻しが110.27と早朝6時以降(チャートに表示される時間帯)の高値圏にほぼ重なり、その上78.6%(61.8%の平方根)戻しが110.84レベルとなっています。後者は未明乱闘相場よりも上に位置しているものの、ターゲットとしては戻しの限界点と考えられます。いっぽうで、短期的な安値は先週付けたと考えるならば、108円台前半には買いが残っていると言えるでしょう。

今週は、週初は急騰したもののギャップを埋める動きは十分に考えられ、108.90レベルをサポートに、110.90レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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FX週報の注意

・前週主要レート(週間レンジ)
表の始値は全て東京午前9時時点のレート。為替の高値・安値は東京午前9時〜NY午後5時のインターバンクレート。10年債先物(JGB)は大証の公表値。
・その他
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