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アセンダント社 山中康司先生による価格.comオリジナル為替週報!

9月19日(火)

FX取引に役に立つマーケット情報の今週の予想と前週のふりかえりをまとめて紹介しています。その他、当週報独自のドル円(日足)チャートや前週の主要通貨ペアレート(週間レンジ)も掲載。FX取引で予想をする参考にしてみてはいかがでしょうか。

今週の予想 -大きく動いた後の調整局面入り-

先週も北朝鮮の動きに振らされる一週間となりましたが、北朝鮮建国記念日を無事に通過した動きが、週を通してリスクオフの巻き返しを主導させるきっかけとなりました。前週に107.32レベルと年初来安値を更新し、106円台半ばへとターゲットを設定していましたが、久しぶりに全く方向感を見誤る結果となり、週末には111.33レベルと1週間で4円ものドル高・円安へと振れています。

まず先週初の動きを振り返ると、北朝鮮への警戒からポジション的にリスクオフの円買いが短期筋に膨らんでいたと考えられ、そのポジション調整が週明けのギャップアップでのスタートとなり、その後もリスクオフの巻き返しから一時的なリスクオンの動きへと急速に流れが転じています。その間、英国の利上げ思惑、そして米国の税制改革期待といった材料がクロス円での円売り、そしてドル買いの動きとなりました。

金曜には北朝鮮がミサイルを発射したものの、そこで1円ほど円高の動きになったところからの切り返しが大きく、結局はほぼ週を通しての高値引けとなりました。私も含めて短期筋、特にインターバンク勢のドル売りが切らされたという動きであったと考えますが、110円の大台を大きく上抜ける動きとなったことで、当面のドル安値も見てしまったようです。

今週は水曜にFOMC、木曜に日銀金融政策決定会合と日米の金融政策が続く週ですが、日本に関しては現状維持で特に気になるような内容になるとも思えません。総裁会見では、北朝鮮の影響や為替等の質問も出て来るでしょうが、これらも今の円相場に影響を与えるとも思えず、前日のFOMCが注目されます。

米国の利上げ思惑は一時期やや後退気味でしたが、今週のFOMCを前に再び利上げ思惑がやや高まり、12月の利上げ織り込み度は6割近くまで上昇しています。もともと、12月に3回目の利上げを行うというのが年初からのFOMCメンバーの見通しであり、市場参加者だけがブレていたという構図は今まで通りです。

9月のFOMCでは見通しが改めて示されますが、12月利上げコースは変わらず、来年以降の利上げペースに変化があるかどうか、こちらのほうに視点が向くのではないかと考えています。そうした点ではFOMCでの利上げ見通しと、イエレンFRB議長の会見によって、一時的な上下はあると思いますが、先週一週間で大きくドル高に振れてきているため、ドル安材料(利上げ見通しの縮小、ドル高に対する懸念、等)には注意が必要です。

利上げ見通しの縮小は考えにくいですが、北朝鮮の地政学リスクなど外部要因に対してどのような見方をしているのかは触れるでしょうし、ドル高に対する警戒感はこれまでもFOMCで取りあげられたことを考えると、ここにきてドル売りの動きがドル円、ユーロドルともに反転してきていることは若干ですが注意でしょうか。

テクニカルな点も見てみます。日足チャートをご覧ください。

7月高値から円高に動いてきた流れは、年初来安値を更新したことで106円台半ばから105円台をトライする展開へと加速することが予想されましたが、結果は大外れ・・8日の107.32で4円もの切り返しを見せることとなりました。レジスタンスライン(ピンク)も上抜け、短期的にネックライン(青)の形状となっていた水準も上抜け、さらには高値と安値の半値110.91をも上抜けています。

上値の次のターゲットとしては61.8%戻しの111.75という水準があげられますが、FOMCを控えていることや、先週1週間で4円も上げたことを考えると同水準から多少の幅を考えても112円は上値を抑えられやすいと言えます。短期的には反発していますが、年始からの大きな円高のトレンド自体には変化はありませんし、北朝鮮問題も依然楽観視できる状況には無いと思います。

いっぽうで押しのターゲットも大きく上げた後だけに限定的とならざるを得ません。上記ネックラインが現在は110円台前半を下げてきていますので、110円の大台を割り込むことは考えにくい状態です。今週は大きく動いた後の調整局面を想定し、大台110.00レベルをサポートに、112.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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FX週報の注意

・前週主要レート(週間レンジ)
表の始値は全て東京午前9時時点のレート。為替の高値・安値は東京午前9時〜NY午後5時のインターバンクレート。10年債先物(JGB)は大証の公表値。
・その他
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