バンド(チャンネル)系指標を使おう

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2014年10月3日掲載

コラム

バンド(チャンネル)系指標を使おう

バンド(チャンネル)系指標を使おう! 今回はバンド系指標です。バンド系指標をひとことで言うと、ローソク足の上下に一定の計算に基づくバンド(チャンネル)を描画することで、その時点における特定の水準(反転ポイント、等)を知るためのテクニカル指標です。

バンド系指標の種類とは

このバンド系指標には大きく分けて2つのタイプの指標が存在します。

ひとつは、静的(スタティック)バンドで、これはローソク足の上下に一定幅のバンドを描画するタイプのテクニカル指標です。最も有名なものに「エンベロープ」があります。

エンベロープのイメージ

上のチャートはドル円日足に20日移動平均線(点線)とその移動平均線の上下に±1%の値幅でバンドを作った「エンベロープ」です。このエンベロープで知りたい特定の水準とは、反転ポイントです。2014年2月以降はドル円の値幅が狭くもみあいを続けていますので、20日移動平均線を中心に上下1%乖離した水準が買われ過ぎ、売られ過ぎの水準となり、反転していることがわかります。

しかし、エンベロープではその通貨ペアの変動幅によって上下何%の水準にエンベロープを描くのかはハッキリ言って後付けとなりますし、時間枠を日足から1時間足や5分足に変えたら相当小さい%でないとワークしないチャートになることは容易に想像が付き、実際に使おうと思うと思いのほか使い勝手がよくありません

動的(ダイナミック)なバンドは使い勝手がイイ

そこで登場するのが、動的(ダイナミック)バンドで、これはローソク足の上下でバンド幅が可変となるタイプのテクニカル指標です。最も有名なものに「ボリンジャーバンド」があります。動的(ダイナミック)バンドは、通貨ペアや時間枠に関係なくパラメータを固定することが出来るという点が最大のメリットで実践的な使い勝手がよいテクニカル指標と言えます。

「ボリンジャーバンド」については、次回より詳細にわたった解説を行いますので、今回は狭義には動的(ダイナミック)バンドとやや性質が異なりますが、古典的なバンド系指標であり、トレードにもしばしば使われる「HLバンド」(ハイ・ローバンド)の利用方法について見ていきましょう。

伝説のトレーダー集団「タートルズ」の手法

HLバンドは、ドンチャン・ブレークアウトという呼ばれ方有名で、リチャード・ドンチャン(1905〜1993年)によって紹介された4週ブレークアウトが原型です。4週ブレークアウトというのは、株式市場で有名な買い手法で、過去4週間の高値を抜け新高値を付けたら、その銘柄を買うという手法です。古典的な手法でしたが、リチャード・デニスとウィリアム・エックハートが育てたトレーダー集団であるタートルズが使っていた手法として再脚光を浴びた手法でもあります。まずは、このHLバンドのチャートをご覧ください。

HLバンドのイメージ

ポンド円日足チャートに、Donchianというカスタムインディケータ(インターネットでDonchian.mq4で検索すると入手可能です)を表示させたものです。赤が4週ブレークアウトの基本となる過去20日間の新高値と新安値を、青が過去10日間の新高値と新安値を示しています。

タートルズの手法は、20日HLバンドを終値で抜けた時(新高値、新安値)にエントリーし、10日HLバンドで新高値、新安値を付けた時にエグジットというのが基本となっていました。また、この手法によるエントリーは値幅こそ取れるものの勝率が低いため、勝った取引の後は1回エントリーを見送るといったローカルルールを、資金管理手法と併せて使っていたようです。

エントリーとエグジットのタイミング

上記ポンド円チャートで直近(執筆時点=2014年7月第1週)の20日HLバンドを終値で抜けたエントリータイミング(黄緑の矢印)について見てみましょう。6月に入りポンド円はじり高の値動きとなっていましたが、20日HLバンドを終値で抜けたのは黄緑の矢印で示した6月13日です。その時点でHLバンドのHバンド(20日高値)は逆に徐々に下げている動きとなり、6月9日高値の172.537(参考レート。FX業者により高値には若干の差異があります。以下同様。)がHバンドとなっていました。

6月13日の終値(172.994)でHバンドを抜けたことで新規のポンド円買いのエントリーとなります。その後もポンド円は上昇を続けていますが、6月27日に押しが入った時もエグジットの目安となる10日Lバンドには到達していません。その後もポンド円は上昇し175円台乗せを見ていますが、Lバンドは172.369といまだエグジットの水準には遠い水準に位置しています。

このHLバンドは4週(=20期間、1時間足ならば20時間と読み替え可)を基本としていますが、期間を極端に短くして3日としたエグジットも古典的な手法として知られ、前回の3日高値・安値移動平均同様、仕切りの水準を考えるエグジット系テクニカル手法としてよく使われています。

山中康司氏
山中康司氏
1982年アメリカ銀行入行、1989年バイスプレジテント、1993年プロプライエタリー・マネージャー。1997年日興証券入社、1999年日興シティ信託銀行為替資金部次長。2002年アセンダント社設立・取締役。テクニカル分析とアストロを組み合わせた独自の為替予測を行ない、各社にレポートを配信。セミナー講師やコンサルティング等もつとめている。
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